一人暮らしの親の安否確認|毎日連絡しなくても済む方法

この記事にはプロモーション(広告)を含みます。公的制度を含めた選択肢を先に紹介し、注意点も併せて記載しています。

この記事の要点

  • 自治体の緊急通報装置は無料または低額。まずここを確認します
  • ただし多くの自治体で「協力員」を1名登録する条件があります。遠距離だとここで詰まります
  • 民間サービスを考えるのは、公的制度の条件を満たせないときです
  • 毎日連絡しなくても済む方法は、「連絡がないこと自体が異常のサイン」になる仕組みを作ることです
  • 本人が納得しない見守りは続きません。カメラ以外の選択肢もあります

離れて暮らす親に、毎日電話をかける。出なければ何度もかけ直す。出たら出たで、話すことが特にない。

これを何年も続けるのは、正直なところ難しいと思います。仕事があり、自分の家庭があり、そのうえで毎日となると、どこかで途切れます。そして途切れたときに限って、不安が大きくなる。

調べていて分かったのは、この問題は「連絡の頻度」では解決しないということです。 必要なのは、連絡しなくても異常が分かる仕組みのほうでした。

そして、意外だったことがもう1つあります。公的な制度が用意されているのに、遠距離介護ではその条件を満たせないことが多い。 ここが、この問題のいちばん難しい部分でした。順に書いていきます。

目次

まず自治体の制度を確認する

多くの市区町村に、緊急通報装置の貸与制度があります。名称は「高齢者緊急通報システム」「緊急通報装置貸与事業」など、自治体によって違います。

内容はおおむね共通しています。

  • 本体機器とペンダント型の発信器を自宅に設置
  • ボタンを押すと受信センターにつながる
  • 安否確認センサー(一定時間動きがないと通報)
  • 火災センサー

費用は自治体によりますが、千葉市の場合、利用料も設置費用も無料です。 負担するのは機器の電気代(月80円程度)と電話料金だけ、と案内されています。

対象はおおむね65歳以上のひとり暮らし。同居人がいても、その人が重度の要介護者である場合は対象になる自治体もあります。 ただし「日中だけ同居人が不在」というケースは対象外とされることが多いようです。

ところが「協力員」という条件がある

ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。

調べた自治体のほとんどで、申請時に「協力員」を1名以上登録することが求められていました。千葉市、福岡県直方市、広島県福山市。いずれも同じです。

協力員は、緊急通報やセンサーの異常があったときに、受信センターから連絡を受ける人です。自治体によっては駆けつけまでは求められませんが、直方市のように「すぐに自宅へ駆けつけることが可能な協力員」を条件としているところもあります。

遠距離介護では、ここで止まります

親が実家に一人で暮らしていて、子どもが遠方にいる。近所付き合いも薄れている。この状況だと、協力員を頼める相手が見つかりません。

親族が近くにいれば解決しますが、それができるなら、そもそも見守りに困っていないはずです。

もう1つ、見落としやすい条件があります。据置型の装置には固定電話回線が必要な自治体があります。 実家の固定電話をすでに解約している場合、この時点で対象外になることがあります。

それでも、まずは自治体に確認してください。 条件は自治体ごとにかなり違います。窓口は市区町村の高齢者福祉担当課か、地域包括支援センターです。申請の代行をしてくれる自治体もあります。

ここで通れば、無料または低額で済みます。民間のサービスを検討するのは、この確認をしたあとで十分です。

見守りの方法は4種類

調べていくと、方法が多すぎて逆に決められなくなります。整理すると4種類でした。

種類 仕組み 費用の目安
センサー型 ドアや家電の使用状況を検知して通知 月1,000〜3,000円程度
カメラ型 室内の様子を映像で確認 月1,000〜2,000円程度
通報・駆けつけ型 ボタンや自動通報で警備員が駆けつける 月3,000〜5,000円程度
訪問・宅配型 配食や訪問のときに安否を確認 実費または低額

費用は各社の一般的な価格帯です。機器の初期費用が別途かかる場合が多く、契約前に必ず確認してください。

どれを選ぶかの分かれ目

この4つの違いは、機能ではありません。異常があったとき、誰が現場に行くかです。

  • センサー型・カメラ型は、通知が来るだけです。 行くのは家族
  • 通報・駆けつけ型は、警備会社の人が行きます

遠距離なら、この差は決定的です。片道3時間かかる場所から通知を受けても、できることは限られます。「異常を知る」と「異常に対処する」は別のことです。

逆に、実家が車で20分の距離なら、センサー型で十分かもしれません。月々の費用も抑えられます。

本人が嫌がるならカメラは選ばない

技術的にはカメラがいちばん安心できます。ただ、常に見られている状態を受け入れられる人は多くありません。

親からすると、自分の生活を子どもに監視される話です。反発されて設置できなかったり、設置しても電源を抜かれたりします。続かない対策には意味がありません。

代わりになる方法があります。

  • ドアの開閉センサー(トイレや冷蔵庫に設置。映像は残らない)
  • 電力データ型(電気の使用パターンから異常を検知)
  • 生活音と照度(起床・就寝の時間だけを通知)

いずれも映像を撮りません。「見張る」のではなく「動いていることだけ分かる」という設計です。 本人に説明するときも、こちらのほうが受け入れられやすいはずです。

切り出し方を変える

「心配だから見守らせて」と言うと、監視の話になります。「私が安心したいから」と自分を主語にすると、受け取り方が変わります。

火災センサーやガス漏れ検知から入るのも一つの方法です。本人の行動を見るものではないので、抵抗が小さくなります。

駆けつけ型の3社を比べる

自治体の制度が使えず、かつ遠距離である場合、選択肢は駆けつけ型に絞られてきます。

この分野は警備会社が中心です。

セコム ALSOK 関電SOS
対応エリア 全国 全国 近畿2府3県のみ
(大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀)
高齢者向けプラン あり
(親の見守りプラン)
ホームセキュリティ
(非常通報・火災感知)
ホームセキュリティ
初期費用 プランによる 0円から可 レンタルなら0円
月額の目安 資料請求で確認 資料請求で確認 レンタル月3,850円
資料請求後 電話確認あり 資料到着+本人確認 電話確認あり

3社の性格の違い

セコムは「親の見守りプラン」という高齢者専用の商品を持っています。救急ボタン、安否みまもり、健康相談、月1回の訪問オプションまで揃っています。見守りを主目的にするなら、いちばん近い。

ALSOKは防犯が主軸ですが、非常通報と火災感知に対応しています。初期費用0円から始められるのが特徴です。

関電SOSは関西電力グループ。月額3,850円と価格が明示されているのが分かりやすい点です。ただし近畿の5府県のみ。

まずセコムから見る場合

セコム・ホームセキュリティ(親の見守りプラン)

セコムには、離れて暮らす親向けのプランがあります。主な内容は次のとおりです。

  • 救急ボタン(ストラップを引くだけで通報)でセコムが駆けつけ
  • 一定時間動きがない場合の自動通報(安否みまもりサービス/オプション)
  • 火災・ガス漏れの監視
  • 24時間の健康相談
  • 月1回の訪問で日常の様子を確認するオプションあり

料金や設置条件は住居のタイプによって変わるため、資料請求で確認する形になります。

選ぶなら、セコム・ホームセキュリティ




※資料請求後、30日以内にセコムから電話で確認の連絡があります。電話に出られる時間帯を想定して申し込んでください。

ALSOKも比べる場合

ALSOKホームセキュリティ

銀行やオフィスビルの警備で実績のあるALSOKが提供するホームセキュリティです。

  • 24時間365日の監視。異常時はガードマンが駆けつけ
  • 非常時の通報ボタン
  • 火災感知
  • 防犯(侵入感知)
  • 初期費用0円から始められるプランあり

高齢者専用のプランではありませんが、自宅に設置して、緊急時に駆けつけてもらう仕組みとしては同じ役割を果たします。料金は住居のタイプによって変わるため、資料請求で確認する形になります。

ALSOKホームセキュリティ



※資料請求後、電話またはメールで確認の連絡があります。連絡が取れる時間帯を想定して申し込んでください。
※こちらは自宅に設置する据置型のホームセキュリティです。外出時に持ち歩くGPS端末をご希望の場合は、ALSOKの窓口に直接お問い合わせください。

近畿にお住まいの場合

関電SOS(近畿2府3県のみ)

関西電力グループが提供するホームセキュリティです。対象は大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀の5府県に限られます。

  • 24時間365日の監視と駆けつけ
  • 専門スタッフが自宅の状況を確認したうえでプランを提案
  • レンタルプラン 月額3,850円(買取プランもあり)

3社のなかで月額が明示されているのが特徴です。エリア内なら比較の候補に入れる価値があります。

関西のホームセキュリティなら【関電SOS】



※近畿2府3県(大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀)が対象です。ただし府県内でも対象外の地域があります。申し込む前に、公式サイトのエリア検索でご確認ください。
※WEB申込後、30日以内に電話で名前・住所・電話番号の確認があります。

駆けつけ型を選ぶ前に確認すること

資料請求のときに聞いてほしいことが3つあります。3社とも同じことを聞いて、答えを比べてください。

  1. 実家の住所から何分で着くか

    駆けつけの所要時間は、待機所からの距離で決まります。都市部と地方で大きく変わります。 セキュリティ上、待機所の場所そのものは教えてもらえませんが、想定される所要時間は聞けます。

  2. 月額に何が含まれるか

    センサーや非常通報ボタンが基本料金に含まれる会社と、オプション扱いの会社があります。同じ「月3,000円」でも中身が違います。

    「非常通報ボタンは基本料金に含まれますか?」
    「安否確認のセンサーは別料金になりますか?」

  3. 鍵をどうするか

    駆けつけても家に入れなければ意味がありません。鍵を預ける仕組みがあるか、その保管方法はどうなっているかを確認してください。

3社とも、資料請求後に電話がかかってきます

いずれも、申込後に本人確認の連絡が入る仕組みです。親の家ではなく、自分の携帯を連絡先にしておくほうが確実です。

日中は仕事で出られない場合、申込フォームの備考欄に希望の時間帯を書いておいてください。

費用をかけない方法もある

民間サービスだけが答えではありません。お金をかけずにできることもあります。

  • 配食サービス。自治体の総合事業として低額で提供されている地域があります。手渡しが原則の事業者なら、それ自体が安否確認になります
  • 新聞・郵便の様子。近所の方に「ポストが溜まっていたら連絡してほしい」と頼んでおく
  • 電気ポットや家電の通知サービス。使用状況をメールで知らせる仕組みが以前からあります
  • 民生委員。地域の高齢者の見守りが役割の一つです。地域包括支援センターから話を通してもらえます

1つに頼らず、複数を薄く組み合わせるほうが現実的です。 配食で週3回、センサーで毎日、そして月1回の電話。これで「連絡がないこと」が異常のサインになります。

まとめ|迷っている方へ

順番を整理します。

  1. 自治体に問い合わせる

    緊急通報装置の貸与があるか、協力員の条件はどうか。窓口は地域包括支援センターか市区町村の高齢者福祉担当課。無料または低額です。

  2. 協力員を頼める人がいるか考える

    ここが分岐点です。いれば公的制度で足ります。いなければ、民間サービスの検討に進みます。その場合も、複数社を比べてから決めてください。

  3. 距離で方式を決める

    通知を受けて自分が行けるならセンサー型。行けないなら駆けつけ型。

  4. 本人と話す

    納得していない見守りは続きません。カメラ以外の選択肢を持って話してください。

毎日の電話をやめても、親を大事にしていないことにはなりません。続けられない方法を選んだことが、途切れる原因になります。

仕組みで支えられる部分は仕組みに任せて、電話は話したいときにかける。そのほうが、お互いに続きます。

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出典・参考

  • 千葉市「高齢者緊急通報システム事業のご案内」(利用料・設置料無料、協力員1名の登録、電気料金月80円程度)
  • 直方市「緊急通報装置貸与事業」(協力員・保証人の要件、固定電話回線)
  • 福山市「一人暮らしの高齢者を24時間見守ります(緊急通報装置について)」(見守りセンサーの仕組み)
  • セコム「セコム・ホームセキュリティ(親の見守りプラン)」(救急ボタン、安否みまもりサービス、健康相談)
  • ALSOK「ALSOKホームセキュリティ」(24時間365日の駆けつけ、非常通報、火災感知、初期費用0円プラン)
  • 関電SOS「ホームセキュリティ」(近畿2府3県、レンタルプラン月額3,850円)

この記事の情報は2026年9月時点のものです。自治体の制度は市区町村ごとに内容・条件・費用が異なります。民間サービスの料金は住居タイプや契約内容によって変わります。必ず各社の最新情報をご確認ください。

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