年末年始の介護に備える|時期ごとのチェックリスト

この記事の要点

  • デイサービスなどの年末年始の営業日は事業所によって異なります。12月末から1月初めに休業する事業所もあります
  • 休みの期間や対応は事業所ごとに違います。必ず利用中の事業所に確認してください
  • 年末年始のショートステイは、利用希望が重なり、希望日に予約できない場合があります。相談は早めが安心です
  • 役所やケアマネジャーの事業所、病院や薬局も休みになることがあります。薬の残りと緊急時の連絡先を確認しておきます
  • この記事は、時期ごとのチェックリストにまとめています

いつもデイサービスに通っている親が、年末年始は家にいる。ヘルパーさんの訪問も減る。その間、誰がどう見るのか。

12月に入ってから気づくと、ショートステイの予約が取れなかったり、家族の予定が合わなかったりします。

年末年始の介護は、準備を始める時期で、選べる手段が変わります。 確認することを、時期ごとのチェックリストにまとめました。

年末年始の営業日や予約状況は、事業所ごとに異なります。この記事では一般的な準備のポイントを紹介しています。 実際の休業日、予約の受付開始日、費用は、利用中の事業所や施設に確認してください。

目次

年末年始に何が休みになりやすいか

まず、確認しておきたいサービスと窓口です。全国一律の決まりはなく、実際の休みは事業所や市区町村によって違います。

サービス・窓口年末年始の傾向
デイサービス・デイケア営業日は事業所によって異なる。12月末から1月初めに休業する事業所もある
訪問介護対応は事業所によって異なる。訪問の有無だけでなく、訪問日時、サービス内容、休業中の連絡先も確認
ショートステイ・入所施設運営を続けるところが多い。ショートステイは利用希望が重なることがある
小規模多機能型居宅介護運営を続けるところがある。泊まりは定員に達することも
ケアマネジャーの事業所、役所、地域包括支援センター休みになることがある
かかりつけの病院・薬局休みになることがある

特別養護老人ホームなどの入所施設は、年末年始も運営を続けるのが一般的です。ただし面会時間が変わることがあります。

10月〜11月にやること

いちばん選択肢が多い時期です。

  • 利用中のすべての事業所に、年末年始の休みと営業日を確認する(デイサービス、訪問介護、訪問看護、福祉用具など)
  • 家族が年末年始にどこまで介護できるか、日ごとに書き出す
  • 介護できない日がある場合、ケアマネジャーに相談する
  • ショートステイを使うなら、空き状況を確認してもらう
  • いつもと違う事業所を使うなら、契約や面談が必要か確認する

「年末年始、12月30日から1月2日まで家族が見られない日があります。使えるサービスを相談させてください」

ショートステイは早めの相談が安心です

年末年始は、ショートステイの利用希望が重なり、希望日に予約できない場合があります。 予約の受付開始時期や空き状況は施設によって異なるため、利用を考え始めた段階でケアマネジャーに相談してください。

初めてショートステイを利用する場合は、事前面談や契約、健康状態の確認などが必要になることがあります。施設によって手続きが異なるため、早めに相談してください。可能であれば、年末年始より前に利用を経験しておくことも選択肢の一つです。

ショートステイの日数の上限や予約のコツは、ショートステイの使い方にまとめています。

12月上旬にやること

  • 年末年始の介護の予定表を作る(日付・時間帯・誰が担当するか)
  • 家族やきょうだいと予定表を共有する
  • 訪問介護を使う日は、訪問日時、サービス内容、休業中の連絡先を確認する。必要な介護が受けられない日があれば、早めにケアマネジャーへ
  • 通常の介護保険の自己負担額に加えて、別途費用が発生するか確認する。追加費用がある場合は、費用の名目、金額、適用条件を事業所に確認する
  • サービスを追加する場合は、区分支給限度基準額と利用予定のサービス費用をケアマネジャーに確認する。限度額を超えた部分は、原則として全額自己負担になる

家族で分担を決めるときの考え方は、兄弟が介護に協力しないときにまとめています。日時と内容を具体的に決めておくと、頼みやすくなります。

12月中旬までにやること

薬と日用品

  • 薬の残りの数を数える(年末年始の休みをまたいで足りるか)
  • 足りなくなりそうな場合は、早めに主治医や薬剤師へ相談する
  • おむつ、パッド、とろみ剤などの消耗品を多めに用意する
  • 食料や飲み物を確保する(配食サービスが休みになる場合も)

薬が切れるのを防ぐ

かかりつけの病院や薬局が休みに入ると、薬が切れても、すぐには出してもらえないことがあります。

薬が年末年始の休診期間中に足りなくなりそうな場合は、早めに主治医や薬剤師へ相談してください。 処方日数や対応は、薬の種類や病状などによって異なります。

自己判断で服薬を中断したり、服用量を変えたりしないでください。

緊急時の連絡先

休みの間に体調が変わったときの連絡先を、1枚の紙にまとめて、見える場所に貼っておきます。

  • ケアマネジャーの事業所の年末年始の連絡方法(休み中の緊急連絡先があるか)
  • 訪問看護を使っている場合は、24時間の連絡先
  • かかりつけ医の休診日と、休み中の対応
  • 市区町村の休日当番医・休日夜間急患診療所の案内
  • 救急車を呼ぶか迷ったときの相談窓口。お住まいの地域で#7119などが利用できるか確認しておく(実施地域や利用条件は異なります)
  • 家族やきょうだいの連絡先

休日当番医は、市区町村のホームページや広報、年末に配られる案内で確認できることが多いです。

緊急性が高いときは119番

意識がない、呼吸が苦しいなど緊急性の高い症状がある場合は、相談窓口を待たずに119番へ連絡してください。

年末年始の期間中に気をつけること

普段と違う生活になる時期です。本人の体調の変化に気づけるようにしておきます。

  • 生活リズムの変化(デイサービスが休みになると、普段の活動量や生活リズムが変わることがある。日中に無理のない範囲で体を動かす、食事や起床・就寝の時間をできるだけ整えるなど、本人の状態に合わせて)
  • 寒さと入浴(脱衣所や浴室を暖め、熱すぎるお湯や長時間の入浴を避ける。入浴前後の体調にも注意し、不安があれば無理に入浴しない)
  • 水分が取れているか
  • 食事、とくにお餅を食べるとき
  • 来客が多いときの疲れ

お餅は小さく、見守りながら

消費者庁の分析では、餅による窒息死亡事故の43%が1月に発生し、特に正月三が日に多いとされています。

消費者庁は、次の点に注意するよう呼びかけています。

  • 小さく切り、食べやすい大きさにする
  • 一口の量は無理なく食べられる量にする
  • ゆっくりとよく噛んでから飲み込む
  • お茶や汁物を飲み、喉を潤してから食べる(ただし、よく噛まないうちにお茶などで流し込むのは危険)
  • 食事中は周りの人が様子を見守る

飲み込む力が低下している場合は、無理にお餅を食べさせず、医師などに相談してください。

冬の入浴の注意点は、ヒートショック対策にまとめています。

家族が休むことも計画に入れる

年末年始は、介護する家族にとっても休めない期間になりがちです。仕事が休みになるぶん、介護の時間が増えることもあります。

ショートステイは、家族の休養(レスパイト)のために使うこともできます。 家族が数日休める日を、計画の中に入れておいてください。

消耗が続いているときは、介護でイライラしてしまうときもご覧ください。

まとめ|時期ごとのチェックリスト

時期やること
10月〜11月事業所の休みを確認/家族の予定を書き出す/ケアマネジャーに相談/ショートステイの空きを確認
12月上旬介護の予定表を作って家族で共有/特別料金や限度額を確認
12月中旬まで薬の残りを確認/消耗品を用意/緊急時の連絡先を1枚にまとめる
期間中生活リズム、寒さと入浴、水分、お餅に注意/家族も休む

年末年始の介護は、準備を始める時期が早いほど、選べる手段が増えます。

まずは今週中に、利用中の事業所に年末年始の予定を聞いてみてください。 そこから、足りない日が見えてきます。

12月に入ってから準備を始める場合

12月に入ってから準備を始める場合でも、まずは利用中の事業所に営業日を確認し、介護できない日を整理してください。 ショートステイの空きがない場合も、訪問介護や家族の分担など、利用できる方法をケアマネジャーと相談してください。 ケアマネジャーがいない場合は、地域包括支援センターに相談できます(年末年始は休みになることがあるので、早めに)。

関連記事

出典・参考

※年末年始の休業や予約の傾向は、民間の介護関連サイトの解説をもとにしています。全国一律の公的データではありません。

  • caitech「デイサービスの年末年始|営業状況と介護職の勤務実態を解説」(12月29日〜1月3日の休業が多い傾向、ショートステイや小規模多機能の年末年始の状況)
  • KEISHIN-net「年末年始に頼れるソーシャルケアは?生活・介護の緊急相談窓口」(在宅介護サービスの多くが12月30日ごろから1月3日ごろを休業期間とする傾向、事業所ごとに確認が必要)
  • やさしい手大橋サービス「年末年始の介護サービス対応について知っておきたいこと」(訪問介護は担当者や時間が変わる可能性、入所施設は通常どおり運営)
  • 介護のハタラクナカマ「ショートステイの予約方法」(年末年始などは2〜3ヶ月前から予約が集中)
  • みーつけあ「介護ヘルパーが休みの年末年始をどう乗り切る?」(年末年始の特別費用が追加される可能性)
  • 消費者庁「年末年始、餅による窒息事故に御注意ください!」(餅による窒息死亡事故の43%が1月に発生、正月三が日に多い、餅を食べる時の注意点)https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_046
  • 総務省消防庁「救急安心センター事業(#7119)」https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate007.html
  • 厚生労働省「介護サービス情報公表システム」(事業所の情報の確認)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。年末年始の休業期間、サービスの内容、料金は事業所によって異なります。休日当番医や救急相談窓口の有無は地域によって異なります。実際の予定は、利用中の事業所、担当のケアマネジャー、お住まいの市区町村にご確認ください。

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